2009年3月19日木曜日

第586回(2009年3月9日)東京都青少年健全育成審議会 会議資料を読む

資料3  諮問図書指定基準該当箇所
 今回は例外なくすべて「全編大部分」になってます。詳しい内容は指定された時の内容参照。
資料4  諮問図書:自主規制団体からの意見聴取結果
 ※【不健全】楽しいH遊び50選(書籍)
修整されているものの性描写もあり、青少年には見せたくない内容である。指定やむなし。
・指定基準の一号イ及びロに該当すると判断。表紙等に大きな問題は無いが、青少年が容易に手に取れる場所に陳列するのは不適当だ。指定やむなし。
表紙のタイトル、図画、色調は青少年も手に取り易い。中身は大人向けであり、指定やむなし。
全編実写が多く、生々しい。青少年には相応しくない。指定やむなし。
・昔のベストセラー“How to sex”を思い出させる写真説明書である。内容はアブノーマルな箇所も多数あり、成人マークが必要である。指定やむなし。
・写真もイラストも相当刺激的である。しかし高価で表紙が大人向けなので18歳未満の者は手を出しにくいと思うが、判断が難しい。保留。
・大人のセックスを楽しむためのハウツー本。この値段で青少年が買えるとすれば好ましくない。保留。
・性具が頻繁に出て来るが、1,500 円と高価で表紙も大人向け。女性器の描写に全て消しが入っている。保留。
価格は 1,500 円と高い。表紙は悪い感じがしない。内容は大人向けで、わいせつ感が漂う。未成年者が買うか疑わしい。保留。
価格はやや高いので、青少年の購買ゾーンから外れている。こんなバカバカしい大人向けは、青少年にうけないと思われる。指定非該当。
高価でHな感じがしない。修整されているので許容範囲である。指定非該当。
“How to sex”書の変型版で変態セックスの紹介はあるが、許容範囲。指定非該当。
定価は高く、白黒写真であり、マニュアル本的いやらしさは感じられない。指定非該当。
・ハウツーもの。図がリアルで気になるが、性器そのものは見せていないし、値段も高い。青少年が買うとは思えない。指定非該当。
高価。ビニール掛けして販売している可能性があるが、そうだとすれば問題無い。指定非該当。
裸のグラビアはあるが、特に問題無い。指定非該当。
 どちらかというと非該当が多数。
 このところずっと気になるのが「価格が高い。青少年には購入できない」という理由で非該当の回答をしている例が多いこと。
 個人的には非該当だと思うけど、1,500円は青少年の購入に対しての障壁にはなっていない気がする……
 ※【不健全】恋愛体験2009年3月号(DVD付き雑誌)
本編は修整されているものの性描写があり、指定やむなし。DVD は修整が甘く、指定やむなし。
雑誌と大差ない絵柄の表紙なので、指定によって区分陳列等が必要である。指定やむなし。
・本誌は、一部痴漢等露骨な場面がある。DVD は、モザイクを施しているがそれと分かる。指定やむなし。
・部分的に問題点はあるが、全体的にはそれほど問題はない。DVD は問題だ。指定やむなし。
・絵は比較的大人しく、セックスシーンも気になる程過激では無いと思ったが、DVD を見て指定該当やむなし。
絵が下手で、この程度なら許容範囲と思うが、DVD のボカシは不充分である。指定やむなし。
・本誌は該当、非該当の境界線上と思われる。だが DVD は青少年によろしくない。指定やむなし。
卑わい感が少ない。セックスシーンもそれ程多くない。しかしDVD を見るとかなり激しい。保留。
・本誌はセックス描写があるもののストーリー性があり、わいせつは感じない。制服の使用は気になる。DVD は制服を着た高校生を思わせるモデルを使い、消しが甘く、指定やむなし。
・絵はアッサリしたタッチものが多い。DVD はほとんどそのままの性交描写で問題だ。併せて考え、保留。
ストーリーの展開上セックスシーンは出てくるが、絵柄に卑わい感が無く、修整されているので許容範囲。指定非該当。
本誌は内容的に大人しく非該当。DVD は該当。指定やむなし。
マンガは問題無い。DVD が問題か。ボカシが甘い。指定やむなし。
・本誌は各作品ともセックス表現は避けられないが、修整を施している。DVD はモザイクが入っている。大人向けで大人が買うものである。保留。
DVD は問題であるが、DVD の中身を見て購入する訳ではない。保留。
マンガは許容範囲。DVD を見ると、「これは?」と悩む。保留。
 これは雑誌とDVDで中身の評価が大きく異なる珍しい例。
 雑誌については(絵が下手とか言われてるけどw)かなり非該当寄りなのに対して、DVDはどうも完全に指定やむなしの流れ。
 ではこの雑誌そのものはどうなるのかというと「DVDが指定やむなしなら雑誌ごと指定するべき」が主な流れである反面、「DVDは中身を見て買えるわけじゃないから問題ない」とか「合わせて保留」という不思議な解釈も存在する。またこの状況下でも「大人の買うものなので問題ない」と言い張る人もいたりする。なかなか見解が統一されないのはわざとなんだろうか。
 しかし……制服ダメなのか? 一般ではって意味だと思うけど。
 ※【不健全】バーニングラブ Vol.27(書籍)
全編に亘り性描写があり、指定やむなし。
・指定基準の一号イ及びロに該当すると判断。一般漫画の単行本と似通ったサイズ、絵柄であり、指定による区分陳列等が必要である。指定やむなし。
・描写を一部飛ばしてあるものの、男性器や交接場面の露骨な描写が多く、>擬音も多用されている。指定やむなし。
全体的に性描写が多く、指定やむなし。
・セックスシーンの描写があまりに過激すぎる。擬音、体液等も異常に多いのも気になるところ。指定やむなし。
・全編セックス描写。精液や擬音の表現が刺激的。器物の挿入シーンがあり、成人マークを付けて欲しい。指定やむなし。
消してある部分が逆に目立って強調されているように見える。指定やむなし。
挿入シーンの体液がおびただしい。レイプまがいの描き方が気になる。バイブ挿入が生々しい。指定やむなし。
巻頭から女子生徒のセーラー服を題材にしており、全体的にセックス描写が過激である。指定やむなし。
・全編リアルな描写の連続。シチュエーションも異常。指定やむなし。
表紙は青少年が手に取り易い。コミックスの内容は過激であり、これは指定に該当する。成人マークを付けて欲しい。
人格を否定した未成年者の過激な性行動の連続であり、文句なく指定に該当する。
全体にセックスシーンが多く、指定に該当。
表紙には「大人向け」と書いてある反面、学生が描かれている。高校生を題材に全編セックス場面で体液、擬音も多く、修整も甘い。マークを付けるべし。指定やむなし。
・修整が甘い。内容が面白くないので青少年は買わないだろう。指定非該当。
表紙に大人向けと入っている。こういう本は、区分陳列しないまでも必然的に一箇所にまとめられ陳列し、販売されている。指定非該当。
 大差で指定やむなしの流れ。
 この本よく見ると「新書版」ということでいわゆる少年誌の単行本に近いサイズになっているらしい。個人的にそういうエロ漫画って見たことないんだけど、作家陣はかなり知ってる面々だし、Vol.27も続いてるのでそれなりに売れてるんだろうなあ。
 しかし相変わらず「擬音」に噛みつく人たちがいるなぁ。あと「体液」とか「器具(バイブ)」とか。
 でもやっぱりそもそもの話として、セックス描いて本にするなら18禁で出すものだと思うんだけど。
 ※【不健全】劇漫スペシャル 2009年4月号(雑誌)
修整が甘く、全編性描写である。指定やむなし。
・指定基準の一号イ及びロに該当すると判断。購入場所はコンビニということもあり、指定によって大人向けの明示が必要だ。指定やむなし。
性器の露骨な描写があり、指定やむなし。
・性交場面の描写が多い。全体的に指定する程では無い。指定非該当。
・内容的には過激な部分も多いが、表紙が中高年向けであり、未成年者は手に取らないと思われる。指定非該当。
陰毛の描き方など卑わい感がある。成人マークを付けて欲しい。指定やむなし。
擬音が多い。局部、セックスシーンには消しはあるが、妙に生々しい。指定やむなし。
・カラーグラビアで男女の絡みが生々しく描写されている。絵でも性器結合の描写が生々しい。青少年が購入しやすい価格。指定やむなし。
内容は明らかに大人向けのマンガ誌であり、これを未成年者が買うか疑問である。保留。
古臭い絵柄ばかりで、その分薄汚い感じがする。わいせつ度はそれほどでもないが、表紙がダサく、青少年が手にするとは思えない。指定非該当。
大人を対象にした劇画であり、とても青少年が買うとは思えない。リアリティー感はあるが、セックスシーンも修整されているので、指定非該当である。
・大人向けの官能コミックである。性器、性交場面の描写が生々しいが、青少年はこの手の商品を購入しない。内容的には指定に該当する。
マンガとしては雑な作りだ。デフォルメが多く、卑わいな感じがする。指定やむなし。
大人向けで絵も大人しい。擬音も少なく修整されている。指定非該当。
問題無し。指定非該当。
絵柄、表紙が大人向け。青少年は手に取らない。この本に紐掛けしては、商品の役割が終わってしまう。指定非該当。
 いわゆる主流の「エロ漫画」からは外れてしまったエロ劇画雑誌なんですが、なんか非該当が多数のわりにはヒドいこと言われてますw
 私もあまり好きではありませんがジャンルとして残っているのは貴重だと思います。
 ちなみに価格は400円。これが「青少年が購入しやすい価格」のようです。
 さてこれらが結局審議会に提出されて不健全指定されてしまうわけですが、それは議事録が出てから、ということになりますね。

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