2009年7月22日水曜日

「第102回 放送と青少年に関する委員会」議事概要を読む

第102回 放送と青少年に関する委員会 http://www.bpo.gr.jp/youth/giji/2009/102.html  先程のサンテレビ 『今夜もハッスル』の中止の原因となった青少年委員会の内容がこれになります。  例によって議事録ではなく、概要という形で(悪く言うと都合よく)まとめられています。
 BPOに寄せられた視聴者意見の概要 * 全編を通し、過激な内容満載の番組である。中学生や高校生も夜更かしをする週末の夜に、このようなポルノ同然の番組を放送する放送局の常識を疑う。 * 非常にわいせつなアニメーション画像や音声が流されている。ゲーム感覚で女性をいたずらする映像は、「性に対する健全な感覚」を歪める。青少年を悪い妄想に陥らせないようにして欲しい。
 なーんか聞いたことのあるような意見というか主張と言うか、東京都でエロ本の下読みしてる人やエロゲ叩いてる人たちによく似てる。
 委員会では番組を視聴のうえ審議し、委員からは以下の意見が出された。 委員の主な意見 * 番組全体を通じて根底に流れる倫理観の欠如の問題だ。チャンネルを合わせれば受動的に見られる状況にある地上波での放送であり、深夜なら何をやっても良いというのは、放送全体に児童・青少年への配慮を求めた放送基準を理解していない。 * それぞれの業界が自ら定めているルールに基づいた18禁ゲームやアダルトビデオの映像をそのままテレビで流すことは、そのルールを無視することであり、明らかに許されるべきではない。 * 青少年への影響というレベルを超えて、放送全体の品位を下げている。このような番組が公権力の介入の糸口になり、表現の自由が侵害されるきっかけにもなりかねない。
 上2つはまぁ仕方ないとしても最後の一つは以前もあったようにBPOの矜持とでもいいますか、絶対死守と言える部分だと思います。  視聴者をひどい放送から守ることよりも国からひどい放送を守るために放送局が集って作ってるのがこの組織ですので。  何より「今夜もハッスル」が「表現の自由ではない」と明言しているわけですから……いったい何を守っているのやら。
 委員会としてはサンテレビに対し、視聴者意見および各委員の意見を記載したうえで次に掲げる事項について回答を求め、その回答を受けて次回委員会で再度審議することとした。 ----------------------------- 【青少年委員会からの「回答のお願い」】 1. 直近の貴局番組審議会に、視聴者意見及びBPO青少年委員会各委員の意見を報告していただくことをお願いします。また、番組審議会での審議結果を当委員会にお知らせください。 2. 当該番組の今後の方向や方針などで決まっていることがありましたらお知らせください。 ----------------------------- * なお、当該番組を6月27日の放送をもって終了するとの連絡がサンテレビからあった。
 ※ ちなみにサンテレビの番組審議会なんですが……肯定的な議題ばかりで自省という面ではあまり機能していないような。放送が終わってしまったせいか6月の議題にも記述がありません。

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