2010年1月27日水曜日

B!P!O! B!P!O!のコーナー 2009年12月分

視聴者の意見/BPO http://www.bpo.gr.jp/audience/opinion/2009/200912.html
● アニメ・特撮編
先般BPOに苦情が寄せられた子ども向け特撮番組について、番組プロデューサーのインタビューを読んだが、反省がうわべだけであることがわかる。テレビの最終回では本編の後に映画の予告があったが、そこで終わらせずに映画館でないと続きが見られないのは、放送法にも抵触していると思う。
 ※苦情殺到の『仮面ライダー ディケイド』「続きは映画で!?」の真相を直撃!
超能力を持った少女が母親を殺し、またその母親を生き返らせては殺すということを何度も繰り返していた。深夜アニメと言えども内容が過激で残虐過ぎる。それ以外でも惨殺シーンの連続だった。このアニメには愛など全く感じられず、「気に入らない者は消してしまえばいい」という短絡的発想を子ども達に植え込んでしまう。一日も早く放送を打ち切るべきだ。
 ……うみねこだ。たぶん22話。11月になってるけど……。  つーか2クールやってようやくか。
● ドラマ編
本格的医療ドラマとPRしているが、医療現場の描き方に疑問がある。全体的に医師の立場が正当化され、医療過誤による犠牲者が訴訟を起こすことが、あたかも悪のように扱われるなど、患者への視点が欠けている。こうした問題は、軽々しくドラマで単純化して描かないでほしい。
 まぁ逆のドラマが出ることもあるだろうし。
連続ドラマですが、最終回に話が終わりませんでした。原作の漫画が終わっていないので仕方ないという意見もあるとは思いますが、ドラマはドラマで終わってほしかったと思います。最近よくドラマの続編が映画になることがありますが、この番組についても、続編をテレビではなく映画で製作するつもりにしか思えません。推理小説の犯人のトリックを「なぁ~んだ」と思って読み終えることはありますが、「犯人を捕まえる事ができませんでした」という小説は読んだ記憶がありません。このドラマは、まさにそのような終わり方なのです。
 こんなことで文句言えるようになってしまってもう……
● バラエティ・情報番組編
バラエティー番組で「巨大リップクリームを作る」という企画だったが、熱したミネラルオイル・パラフィン・カンフル・メントールなど多量の原料を無駄にし、地面にばら撒く映像が放送された。リップクリームは薬事法でいう医薬部外品であり、このようなものを大量に廃棄することは土壌汚染にもなる。倫理上も許されない行為である。
 うーん……。
お笑いコンテストの優勝コンビの「やりたいだけコント/せつ子」というコントを放送していた。それは野坂昭如原作・宮崎駿監督のアニメ「火垂るの墓」に登場する節子のセリフをパロディー化したものだった。「火垂るの墓」は戦争中の悲惨極まりない体験を基にした小説でありアニメである。その中に出てくる薄幸の少女の悲しいセリフを茶化して笑いのネタにするなんてとんでもない。そのようなコントに賞を与える企業も、それを放送する放送局も許せない。
 コントにそんなものは関係ないと思う……。
「幻の大魚アカメ・四万十川に群れる姿を初撮影」ということで、四国の四万十川の地図を出し、具体的に魚の生態を追っていた。しかし、今後、魚の乱獲や生態系の破壊など、計り知れない影響があると思う。制作者はいかにも「調査です」といった感じで取材を行っていたが、本来「幻」としてそっとしておいた方がよいものを、地図入りでテレビで映していた。なんとも身勝手な取材だ。もっと有意義な取材をおこなうべきである。
 それじゃテレビは何すればいいんだよ……。
バラエティー番組に、警察に逮捕されたお笑いコンビの容疑者が出演していた。報道によれば「出演部分のカットなどの編集は時間的に難しい」ということで、逮捕前に収録されたことを示すテロップだけを表示していた。だが、それならば放送を取りやめるべきではないか。この容疑者は傷害事件を起こし、被害男性は二ヵ月の重傷とのことだ。軽微な犯罪ではない。ケガをした被害者が苦しむ中、編集が間に合わないというテレビ局側の都合だけで容疑者の笑いが放送されたとすれば不愉快だ。
 田代まさしの時は大変だったもんなぁ。結局本人は放送できなかった分の賠償請求までされたらしいし。  要するに捕まった本人にとっての地獄はこれからってことで。
一人の芸人を集団で物を使って叩いていた。この手の笑いは以前から指摘されているにも拘らず、いまだに続いているようだ。いじめっ子が弱い者いじめをしている状況と変わらない。結局、放送局はBPOのバラエティーに関する意見など気にしていないようだ。
 まだやってるのか。がんばるなぁ。
● 報道編
元F1レーサーら3名が富士山で遭難し、2名が死亡したニュースを取り上げていた。二人の同僚が目の前で死に、憔悴しきっている人に対する「今振り返ってこの富士登山はいかがでしたか?」という記者団の場を弁えない質問に怒りを覚えた。このようなインタビューを聞く度に思うが、どうして記者団は相手への配慮のない質問ができるのか?
 ※【TBS】 もうライフゼロの片山さんに「今振り返ってこの富士山登山いかがでしたか?」
特集で偽造紙幣による詐欺を取り上げていたが、番組スタッフがおとり捜査まがいの取材を行ったあげく、詐欺師に国外逃亡されてしまった。犯罪者を発見したら警察に通報するのが一般市民の義務であり、取材と言えども、番組が勝手に捜査を行うなど常識に反している。警察と連携して犯罪の撲滅にあたるのが放送としてのモラルかと思う。結局は、視聴率欲しさに警察に言わず、犯人に逃げられたというのが事実だろう。放送局の社会的モラルの欠如がこの結果を招いたことを自覚して欲しい。
 ※TBS警察呼ばず、犯人国外逃亡 「ブラック紙幣」詐欺番組で論議
● スポーツ編
今は一人っ子が多く兄弟げんかをしないので、子ども達は暴力の加減を知らない。そこに持ってきて格闘技やボクシングなど、暴力を公認する番組が多い。彼らはプロとして訓練されているからスポーツになるが、小学生では大怪我か死亡事故にもなりかねない。格闘技は暴力を賛美し、子どもの暴力を助長していると思う。
 定番乙。
● 猥褻編
昨日妻が番組を聞いて激怒していました。番組中に女性アナウンサーが「脇の下の体温と女性の大切な部分の体温を測って、その差を報告して欲しい」と、リスナーに呼びかけたそうです。私は医者ですが、あんな所に体温計を入れたら、傷をつけたり病気になってしまいます。女性アナウンサーなのにそんな事も判らないのかと見識を疑います。
 素で受け止めないでください……。
● CM・通販編
教師が教壇から「突然ですが、明日からお休みします」と、生徒に発表する新発売のゲームのCMがある。そのゲームが面白いと言いたいのは分かるが、不謹慎なCMと言わざるを得ない。
ラジオの昼間の番組で、内容が非常にいやらしいものがある。しかし、驚いたことに、この番組の合間にBPOのCMが流れている。BPOが放送倫理を考える機構であるのならば、もっとCMを入れるタイミングを考えるべきだ。
 いやそんなとこ介入できないから。
● その他編
視聴者意見で、何でもかんでも「子どもに悪影響を与える」という理由の番組批判が非常に多い。だが、そうした批判が子どもの世界をかえって狭めていることに気付くべきだ。お笑い番組についても昔は作るほうも見るほうも大らかだった。今は何でも「悪影響がある」などと排除する傾向が強い。批判するだけではなく、その番組の良いところを見つけ、テレビ番組を温かく見守ることも重要ではないか。

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