2010年2月17日水曜日

第34回 放送倫理検証委員会の中身を読む

第34回 放送倫理検証委員会(2010年 1月15日(金) 午後5時~8時30分) http://www.bpo.gr.jp/kensyo/giji/2009/034.html
3. 偽札詐欺報道で違法な取材があったTBSの『報道特集NEXT』と『イブニングワイド』
 何があったのかは↓  【参照】TBS警察呼ばず、犯人国外逃亡 「ブラック紙幣」詐欺番組で論議  【参照】TBS「例のブラックノートの件、APF通信社が勝手にやった事。責任は感じてるけどな」  【参照】【テレビ】『報道特集NEXT』で不適切取材、容疑者と見られる男性の郵便物を無断開封…TBSが謝罪  一番下の記事「BPOも審議入りするかどうかを検討している。」のが(2010年1月15日12時30分 読売新聞)となっていますのでほぼその通りと言うことになりますが、
遅いだろ
 東京都みたいに議事録作ってるわけじゃあるまいし。完全にほとぼり冷めてるじゃないですか。  とりあえず「審議入りすることを決め、当該局に対して事実関係の調査報告を求めることにした」そうです。けど今月その2月分はもう終わってることに
【主な委員の意見】 * 犯罪行為をしてはいけないのは当然だが、制作会社の持ち込み企画について、どこまで放送局としてチェックができるのか、責任を持つべきなのかということは難しい問題だ。 * 違法な取材について委員会が意見を言わなければ、委員会は当然批判を受ける。当該局は制作会社に詳細なヒアリングをしたうえで、委員会に対して正式に調査報告を提出すべきだ。 * 取材の過程で、「自称マイケル」の本名をつきとめた方法について当該局が制作会社からどういう説明を受け、どう納得したのかを確認する必要がある。 * 放送局に犯罪者を捕まえる義務はないが、取材中、犯人の面前でトリックを暴いたために犯人が逃亡する結果になった。そのことで視聴者が当該局に対して、事実経過を説明してほしい、という意見を寄せるのは当然だ。 * 現場はみんなギリギリなことをやっている。違法性が問われかねない取材は確かにあるが、真実を伝えることの社会的利益・公共性に比べれば小さいことだという理屈もある。アメリカの場合、「もしこれが違法だというのだったら私が責任を取る」と編集局長が名乗り出て刑務所に入った例がある。 * 番組制作を外部に委託する以上、きちんと法令を守ること、犯罪行為に及ばないようにするためのチェック体制を作っておくことが放送局の役目だと思う。要するに監督義務だ。 * BPOが「お上」のような監視機関になってはいけない。放送局の自主自律を尊重し、この問題についても、まず放送局に対策を考えてもらえばよいと思う。
 こんな事態になっても最後の1行は大事。  みんなBPOを必要以上に期待する場面があるけど。結局チェックして望ましい・望ましくないと結果を公表するしかできないのがBPO。  今回も放送局は謝罪の後「BPOに委ねて」自らを罰する処分を甘んじて受けるように見えて、その実、BPOはそれを調査するだけでその結果をもって放送局を罰する権限は最初から持っていない。  茶番と言えば茶番。でも最近はここでないところにやらせたらもっとひどいことになりそうだと思い始めたのでそういう事実だけ強調しときます。

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